デスゲーム
沙弥の目から涙が途切れることなく流れる。よっぽど辛かったんだな。
「……分かった。許してあげる。けど約束。私以上に大切にすること。私はもういないから…。もし泣かしたら許さないから」
「約束する。沙弥の頼みなら必ず叶えるよ。ありがとな、許してくれて。
それと守れなくてごめん。俺…沙弥の重荷に気づいてやれなくて、その上『デスゲーム』にまで参加して。ごめん」
「ううん…私こそごめんなさい。隼人の苦悩も知らないで、次から次へと自分の都合ばっかり押しつけてしまった。ごめんなさい…」
沙弥も俺の背に手を回し、ギュッと抱き締めてきた。互いの温もりを確認しつつ、二人が和解したまさにその時だった。
「あれぇ?姉貴いいの?まさか俺達の役割忘れてた?」
あどけなさが残る声の主は、桜井 俊介のものだった。何の前触れもなく現れた俊介は、ポケットに手を突っ込み得意げな目をしている。
「俊介……何でお前までこの空間に」
ゆっくりと沙弥を離してゆく。
「先輩、このゲームをクリアすれば全て分かりますよ。この空間になぜ俺がいるか、なぜ死んだ人間がいるのかも」
「……分かった。許してあげる。けど約束。私以上に大切にすること。私はもういないから…。もし泣かしたら許さないから」
「約束する。沙弥の頼みなら必ず叶えるよ。ありがとな、許してくれて。
それと守れなくてごめん。俺…沙弥の重荷に気づいてやれなくて、その上『デスゲーム』にまで参加して。ごめん」
「ううん…私こそごめんなさい。隼人の苦悩も知らないで、次から次へと自分の都合ばっかり押しつけてしまった。ごめんなさい…」
沙弥も俺の背に手を回し、ギュッと抱き締めてきた。互いの温もりを確認しつつ、二人が和解したまさにその時だった。
「あれぇ?姉貴いいの?まさか俺達の役割忘れてた?」
あどけなさが残る声の主は、桜井 俊介のものだった。何の前触れもなく現れた俊介は、ポケットに手を突っ込み得意げな目をしている。
「俊介……何でお前までこの空間に」
ゆっくりと沙弥を離してゆく。
「先輩、このゲームをクリアすれば全て分かりますよ。この空間になぜ俺がいるか、なぜ死んだ人間がいるのかも」