デスゲーム
このゲーム……『パラサイト・マインド』とか言ったな。心を…寄生?


「これでハッピーエンドだと思いました?これは『デスゲーム』。そんなに甘くないですよ。姉貴、あんたが死んだ理由って…何?」


ゴミを見るような瞳で沙弥を見下している。言葉も吐き捨てるように冷酷だ。


「『デスゲーム』に負けたから」

「違うでしょ?全ての過ちは、『デスゲーム』に参加した事だろ?それで姉貴は死んだ。姉貴は何で参加したんだろうな?」


言われてみれば、そうなる。参加しなかったら死はありえないからな。


「それは……」

「言えないなら俺が言おうか?」

「ダメ!言えばいいんでしょ?分かったから黙ってて」


沙弥は涙目になり、俺の腕をしきりに掴んでいる。


「……退屈な日々から抜け出したかった。そして、片思いではなく私を見て欲しかった。繋がりを…作りたかった」


それって俺のこと…。


「沙弥、気づかなくてごめん」

「隼人のせいじゃない。私に勇気がなかっただけ。

日々そんな気持ちが募っていった。何で気軽に話しかけれないんだろう?って毎日悔やんだ。自分が歯痒くなるほどに」
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