デスゲーム
思いっきり目の前の沙弥を殴った。大きく吹っ飛び、顔面を擦っている。


「酷いよ隼人。何で?私本物だって」

「んだ?まだしらばっくれるのか?何が『え、嘘?』だよ。自爆しやがって」


すると沙弥はニヤリと笑い、白い煙に覆われた。そして煙の中からレインが現れ、他の三人も消えた。ここには俺とレインだけになった。


「ギャハハハ☆貴様よく大切な人を本気で殴れルナ」

「当たり前だ。偽者だと分かったからな。瞬時の反応ってやつ?頭の回転は早い方なんだ。…いつから化けてた」

「ン~♪貴様と沙弥が和解しタ時に、俺様は俊介に化けて登場。面白クナカッタからな。

デ、俺様が沙弥に乗り移ったのは貴様が崩れ落ちた時だア。近い方が貴様の表情をよく見れるダろ?」


要するにレインはこの空間の人物に対し、自由に化け、自由に憑依できるのか。


「なぜ死んだ人間がいる?この空間は何だ?」

「貴様はゲームクリアだ。よく苦痛に耐え、自己を失わなかった。教えてやるよ。ケケッ♪」


相変わらず下品な笑い方だ。イライラしてくる。


「この空間は、貴様の心が具現化される。心の中の人物、その人物の心境もな。理想、悲観なんかも表現できる」
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