デスゲーム
「この空間での今までのやりとりが、俺の心の現れだってのか」

「そうダ☆貴様の心にイル、関わり深い人物がでてキタろ?そいつらは貴様に精神的ダメージを与えたハズだ。違うか」


確かに合っている。つまり精神を壊すために、俺と関わりの深い人物が出てきたのか。


「ソレは貴様の『こうなりたくない』と思っテいる部分を具現化したモノ。

このゲームの趣旨は、そうヤッテ弱みに付け込み精神を壊すんだ。そして自我を失いこの空間カラ二度と出られなくする。いいゲームだろ?」

「……人物の心境まで具現化されると言ったな?さっき沙弥の言ってたことは本当か?」


ずっと気になってたことだ。もし嘘ならどこか救われる自分がいる。


「俺様は柊と桜井弟の意思しかイジってない。福家と沙弥の発言は事実だ。あいつらはアアやって『デスゲーム』に参加した。…どんな気分ダ?」

「さあな。分かんねえ。心に霧がかかっているような、はっきりしない気分?」


あの二人には少なからず俺が絡んでいた。俺を許す自分と、許さない自分が半々で、うまく考えがまとまらない。


「なんだソレ。イイカ、貴様ら人間は自分に非がアルと思い込むと3つの道に別れる」
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