デスゲーム
その日の頭は常に真っ白だった。何を考えてもまとまらないし、昼飯を食ったかどうかも覚えていない。

本当にショックだった。ただ…ただそれだけだった。


そして………



「おい、何ボーっとしてんだ?早く入るぞ」

「悪い。もう会えないと思うと入りづらくて。頼む、俺の分もお参りしてきて」

「バカな事言ってないでさっさと行くぞ。お前自身がすることで意味があんだろ」


担任からあの事を伝えられて数日後、俺と川藤は福家悠也の葬式に来ていた。

近頃ようやく気持ちの整理が出来てきた所だ。が、式場に行ってもまだ福家が生きていると錯覚してしまう。
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