デスゲーム
「サアテ。『デスゲーム』のルールの補足説明を始めるゼェ?」

「レイン……だから唐突なんだよ。少し時間くれ」

「待たないね。よく聞け。『デスゲーム』は全部で4回戦ある。

その全てに勝利するとオーナーへの挑戦権を獲得できる。

そんでオーナーに勝つと『デスゲーム』クリア、俺様が何でも願いを一つ叶えてやる」


さっきのが一回戦で、あと三回あるのか。神だから願いを操るのも可能ってか。


「ギャハ☆もう一つ、『デスゲーム』は勝利する度に人数を一人追加させてもらウ。

清水の場合は柊がいるから計二人、二回戦挑戦の条件はクリアだ」


三回戦なら3人、4回戦なら4人の参加人数が必要…か。勝ったら犠牲者を探し、負けても犠牲になる。


「分かったから少しだまれ。耳障りだ」

「嫌でも騒がせてヤルゼ♪次の対戦相手だ。入れ」


奥の扉がギィ…と開く。中から現れた人物に目を疑った。


「お前……氷室?何でお前が」


学校でのポーカー。レインは氷室を通して俺を見ていたのか。


「久し振りだな、清水。会えて嬉しいぜ?」


忘れられない、あの鋭い瞳で見下ろしてくる。何がなんだか訳が分からない。
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