デスゲーム
「氷室…どうして」

「情けない声だな。実はな、俺はお前より早く『デスゲーム』に参加してたんだよ。

…俺らとポーカーしたろ?あれは参加人数を揃えるためだ。強い奴を巻き込めたら、勝率が上がるからな」


…確かにデスゲームは強いやつ、つまり逸材を仲間にした方が有利だ。だが、その目的のために俺達と勝負したということは…。


「あの中の誰かを『デスゲーム』に巻き込んだってのか!?」

「するわけないだろ。あんな奴ら味方につけたら逆に俺が殺される。…だが清水、お前だけは違った…別格だった」

「俺だけが…どういうことだ。だったらなぜ俺を巻き込まなかった?」

「言ったろ別格だって。お前の腕を見て、逆に勝負したくなった。今まで俺をここまで高揚させる奴はいなかった。

だから…俺はお前と勝負したい。この『デスゲーム』という最高の舞台でな!」


こいつ、俺をライバル視してる。危険だ。ここまでデスゲームを受け入れているってことは…誰かが死んでも構わない。あるいは、既に誰かを…。
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