デスゲーム
「レイン、ゲームは『デスライン』にしろ」

「何だよ、そのゲーム」


レインに問い掛けると不気味に笑った。


「『デスライン』とは、2対2で行う双六ダ。相違点は、互いに一人ずつ人質を出してもらウこと。

そしてソノ人質が、双六の駒と同じ苦痛を味わうゲームだ」

「人質ってつまり…」

「そう、清水の場合は柊だ。実質柊は既に負けてるカラナ。プレイヤーは強制的に清水になる。…そして氷室の人質ハ…」

「俺だ」


氷室の後ろからひょっこり現れたのは、教室でポーカーした時にいた、細いやつだった。


「細いの、お前も参加したのか」

「沢村だ。ようやく決着がつけれる」


沢村は不適な笑みを浮かべた。…いない。一人足りないことに気づいた。


「おい、太田はどうした?ゲームとは無関係なのか?」

「あいつなら破棄した。味方から外さないと、人数の関係上お前と勝負できなかったからな。今頃レインの手の中だ」
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