デスゲーム
氷室はそう言った。ということは『デスゲーム』に参加して、仲間外れにされたのか。

デスゲームの存在を知っていて、仲間から外されるってことは…。


「レイン、そいつまだ生きてるか?」

「アア生きてるぜ。もうじきタイムアップだがな☆」

「なら賭けをしないか?俺が氷室達に勝ったら『デスゲーム』から解放しろ」

「…俺様のメリットは?」

「もし俺が氷室に負けたら、何でも言う事聞いてやる。俺を好きにしろ」


氷室達は興味がないような感じだ。あいつら、今となってはどうでもいいのか。


「イイゼェ☆やっぱお前おもしれえ奴だな。マスマス気に入った」


よし、これであいつも助けられる。うまくいった。


「交渉成立。…氷室、俺さっきのゲームはやらない。柊に痛い思いなんてさせたくないからな」


気づくと柊は俺の懐でスヤスヤ眠っていた。色々あって疲れたんだな。


「何?…まあいい。嫌でもさせてやる。ゲームは2週間後。その時は気が変わってるさ」


そう言い残すと氷室と沢村は館から出て行った。あの目は本気だ。


「アア、『デスゲーム』は2週間おきナ。ソレカラ、こいつをプレゼントだ」


レインが俺の左手を指差す。すると薬指に指輪が浮かび上がり、出てきたと同時に装着された。
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