デスゲーム
~苦肉~
翌日、「この部屋の一階下にいるからおいで」という置き手紙を書いて部屋を移動した。そして今……


「ガハハ。俺の勝ちだ。罰ゲーム、正座したままその縄で足を縛れ」

「くそっ、これでいいんだろ?次だ!」

「いーやまだだ。これで完成。次のゲームだ」


漬物石を太股に乗せやがる。くそ重い+白玉も遊びで乗りやがって。


「あんたはドSだが俺はMじゃねえぞ?そこ誤解すんなよ?」

「はん!だったら勝って証明してみやがれ」


直後にガチャっとドアの開く音が聞こえる。まさかと思い、恐る恐る後ろを振り返ると…


「………あっ」

「柊待てって!誤解すんな。Uターンしないでぇー」


予感的中。柊は俺の姿を見た瞬間凍りつき、回れ右して部屋から出て行った。


「ハーハッハァ、笑える」

「誰のせいだ、誰の!ゲーム中断!白玉行くぞ」


素早く縄を解いて、白玉と共に俺の部屋にダッシュ。そこには柊が寂しそうに立っていた。


「あの…清水君にあんな趣味があるとは…でも趣味は人それぞれですし…」

「誤解だフォローすんな。無理矢理やらされただけ」
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