デスゲーム
休日が終わり、『デスゲーム』2回戦まで残り5日になった。朝柊を駅まで送った後に登校する。そして寝ている時にそれは起こった。


「清水起きろって!大変なんだって」

「川藤まだHRまで時間あるだろ?最近拷問受けて体が…」

「知るか!桑原がやられた。階段から突き落とされてあちこち打撲だ!」


その情報で頭が完全に目覚めた。目を見開くほどの衝撃が走る。


「まさか…」

「そのまさかだ。犯人は氷室。とうとうやりやがったぜ」


無理にでもさせる、氷室の言葉が蘇る。くそっ、俺は教室を慌てて出た。川藤なんて無視だ。


「おいレイン!!氷室に前に会った無人トイレで待ってるって伝えろ!!」

「ウルセえな。指輪に怒鳴るな。分かったよ、伝えてヤル☆」


無人トイレに直行して待っていると、氷室がダルそうにやって来た。


「おい、友達に手を出すなっつったろ!?ターゲットは俺一人のはずだ。無関係な人に手ぇ出すなよ!!」

「はあ?何だそれ」

「惚けるなよ?お前桑原を階段から突き落としたろ!」


胸ぐらを掴んで壁に叩き付ける。だが涼しげな表情は変わらない。
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