デスゲーム
「柊、お前も聞いとけ」
ポーカーと白玉に夢中の柊に呼び掛ける。
「氷室と俺のライバル、白石の性格が同一ならば…、ゲーム開始直後から自分を有利に展開するはずだ。
言い換えれば先手必勝を仕掛けてくる。だがな、先手は譲れ」
「先手とられたらヤバいんじゃねえのか?」
ゲームの支配権を持っていかれる。
「いいから聞け。どんなルールにも必ず穴がある。その錯覚のような穴を突け。先手をとると、誰もが完璧な戦略を練り上げたがるから簡単だろ。
……それとあいつは後半の勝負の瀬戸際、絶対に油断するんだ。あとは持ち前の強運で乗り越えろ」
「はあ?油断をどう突くんだよ?」
「いいか、お前には誰にも負けない天性の才能がある。氷室など軽く潰せる程のな。だから俺様以外の人間には、ハナから負けない運命なんだよ。
だから俺はここまで…なんでもない」
結局運任せね。だが、黒崎から初めて褒められた瞬間だった。
「私も勝負するんですけど、どうしたらいいんです?」
「ん?勝負事は清水に全部任せろ。雫ちゃんは静かに待って、勝ってくるこいつに最高のご褒美を与えてやりな」
ポーカーと白玉に夢中の柊に呼び掛ける。
「氷室と俺のライバル、白石の性格が同一ならば…、ゲーム開始直後から自分を有利に展開するはずだ。
言い換えれば先手必勝を仕掛けてくる。だがな、先手は譲れ」
「先手とられたらヤバいんじゃねえのか?」
ゲームの支配権を持っていかれる。
「いいから聞け。どんなルールにも必ず穴がある。その錯覚のような穴を突け。先手をとると、誰もが完璧な戦略を練り上げたがるから簡単だろ。
……それとあいつは後半の勝負の瀬戸際、絶対に油断するんだ。あとは持ち前の強運で乗り越えろ」
「はあ?油断をどう突くんだよ?」
「いいか、お前には誰にも負けない天性の才能がある。氷室など軽く潰せる程のな。だから俺様以外の人間には、ハナから負けない運命なんだよ。
だから俺はここまで…なんでもない」
結局運任せね。だが、黒崎から初めて褒められた瞬間だった。
「私も勝負するんですけど、どうしたらいいんです?」
「ん?勝負事は清水に全部任せろ。雫ちゃんは静かに待って、勝ってくるこいつに最高のご褒美を与えてやりな」