デスゲーム
黒崎は俺の頭をゴシゴシ撫でてきた。痛い…力強すぎんだよ。


「そう、安心しろ。俺が守ってやるから」


そう言いポーカーを再開すると、携帯が鳴った。俺の携帯で、メロディが通話だと知らせる。玄関の方に向かい通話ボタンを押す。


「川藤か?どうした」

「清水か。すまん、やっちまった。今すぐ病院に来てくれ。話したいことがある」


ピッ、通話終了。慌ただしい奴だ。こっちの事情関係なしか。何やらかしたんだろ?


「柊、一緒に病院行くぞ。白玉も」

「えっ、あ、はい…」


柊の手を掴み半強制的に同行させる。あいつと少女が同じ部屋は危険だ。

ニヤリと不適に笑う黒崎が怖い。帰ってきたらまた罰ゲームだろうな。


「さっきの電話、病院の人からだったんです?」

「ん?友達。心配ないよ、ちょっとしたことで病院行く奴だから」


過去を探ると、看護婦さんに会いたくてわざと怪我したり、深夜に俺と肝試しをしたくて怪我を大袈裟に見せたりもした。


「そうだといいですね。私痛いのは嫌いですし」
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