デスゲーム
「レイン、氷室に知らせろ。『デスライン』やってやるってなあ!」

「ギャハ☆いいのか?氷室の思う壺ダゼ?」

「向こうの仕掛けたゲームで負かす方が心地いいだろ」


頭の中が氷室の事でいっぱいだ。イライラして早く殺りたい。


「ケケッ♪了解した。ゲーム変更はもう無理だからな。アバヨ☆」


病院を出ると夕日が輝いていた。病院ということもあり、人気が少ない。


「清水君待って!待ってってばぁ!!」


後ろから柊が追いついた。早く帰りたいのに…話すのも面倒だ。構わずズカズカ歩いていると、今度は目の前に立ちはだかった。


「ハァ…ハァ……。おかしいです清水君。レインから聞きました。2回戦は『デスライン』に決定だって」


余計なことを教えやがって。情報が早いんだよ。


「どうして参加したんですか?私から見ても…今までは絶対しない意思が見られたのに…」

「じゃあどうすんだよ!!氷室の策略は今回から始まった事じゃねえ。止められない連鎖をどう止めろってんだよ!!」


ビクッと怯む柊に追撃を浴びせる。


「俺だってしたくなかった。けど止まらないんだよ!氷室の仕打ちが!!」
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