デスゲーム
「大丈夫。このくらい清水君に比べたら…。私、あなたのためならどんな苦痛にも耐えれるからぁ…」


くそっ。やっぱりこうなるのかよ。仕方ない、仕方がないんだ。


「俺か。6歩進め」


だが氷室の人形は又も命令に反し、3歩しか進まない。そこは『2P』のマス。


「ギャハ☆『左腕に切り傷』か。そらッ」


人形の左腕にナイフで切れ目を作った。


「ぐ、……ああ゛」


もう見ていられない。胸部の痛みで既に限界なのに、そこまでするのか?


「……清水、お前の番だ」

「俺は…」

「清水君、5歩…進んでっ」


柊が言ってくるが、正気か?5歩先には『7P』のマスだぞ!?


「柊お前…」

「大丈夫だよ。まだ…いけるから」


くそ、割り切れ。勝てないよりはマシだろ。柊の気持ちを無駄にするな。


「5歩……進め」


とうとう『7P』のマスに踏み込んだ。何が起こるか分からない。


「オ、こいつはイイ☆『右足切断』だ。イーヤー♪」


切…断。人形の右足が切断された。軽く、鮮かに。
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