デスゲーム
「サテ、敗者の裁きの時間だナア☆」


レインは鎌を取り出し、沢村に急接近した。


「ッ!?レインやめろ!!殺すな!」

「アア?なぜだ、こいつらが憎イんじゃナイノカ♪」


確かに憎い。だが、その感情で人を殺すのは間違っている。しかし救い出す手段としては…


「ああ、その通りだ。だから生かし続けて制裁を与える」


これも残酷だが、今救う手段はこれしかない。頼む、くいつけ。


「アア?それもソウだな。分かったよ、悪くナイ☆」


鎌を降ろして沢村を背にした。殺意が感じられなくなった。うまくいったようだ。


「じゃあ…」

「ああ、沢村は殺さない。生かシテやる。ありがたく思え……





ナァーんて言うと思っタかあ?ギャハハハ☆」


こっちを向いたまま、鎌を振り上げ沢村の胸を貫いた。

そしてそのまま刃先から黒い空間が生まれ、そこへ沢村は吸い込まれ消え去った。


「な!?何が起こった?」

「ギャハ☆いずれ遺体で発見されるダろうよ♪コレハ『デスゲーム』、そんなに甘くないゼェ?……なぁ氷室」


今度は一瞬で氷室の目の前に移動した。鎌を上げ、陽気にケラケラ笑っている。
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