デスゲーム
「フゥ…。怒鳴られた事はありましたけど、面と向かって初めて清水君に怒られました」
「…悪い、ついカッとなった」
「フフッ、そうやってすぐ謝らないでください。清水君の言った事は正当です。逃げてたら何も始まりませんよね」
風が髪を掠める。フワリと浮くとまた沈む。髪を抑え、ポケットから渡された携帯を取り出す。
「ゆっくりでいいから考えな。何かあったら連絡くれ」
「はい、ありがとうございます。あの…また同居させていただいてもよろしいですか?」
「ああ構わねえ。…持っててくれてたんだな。それ」
柊の携帯を持ってない方の手。ずっと握りっ放しだったのは、熊のマスコット。
「だって清水君が大切にしてたものですし……御守りです」
「とびっきりの御利益があるからそれ。この際だから言うわ。それ沙弥が俺にくれた、たった一つの物なんだ」
隣の柊を見ると、何かショックを受けたような顔つきになった。ま、理由は分かるけど。
「そうだったんです!?や…やっぱりお返しします。そんな大切な物、すんなり受け取れません」
「…悪い、ついカッとなった」
「フフッ、そうやってすぐ謝らないでください。清水君の言った事は正当です。逃げてたら何も始まりませんよね」
風が髪を掠める。フワリと浮くとまた沈む。髪を抑え、ポケットから渡された携帯を取り出す。
「ゆっくりでいいから考えな。何かあったら連絡くれ」
「はい、ありがとうございます。あの…また同居させていただいてもよろしいですか?」
「ああ構わねえ。…持っててくれてたんだな。それ」
柊の携帯を持ってない方の手。ずっと握りっ放しだったのは、熊のマスコット。
「だって清水君が大切にしてたものですし……御守りです」
「とびっきりの御利益があるからそれ。この際だから言うわ。それ沙弥が俺にくれた、たった一つの物なんだ」
隣の柊を見ると、何かショックを受けたような顔つきになった。ま、理由は分かるけど。
「そうだったんです!?や…やっぱりお返しします。そんな大切な物、すんなり受け取れません」