デスゲーム
~心の支え~
『デスゲーム』3回戦前日。冬休みのせいか、気がつけば九条との話し合いの日になった。


「じゃあ行ってくるかな。雫、白玉と留守番よろしく」

「え?私も行きます」


慌ててアスタリスクの髪止めを付け、玄関の俺の元へやってきた。


「悪い、一人で行きたいんだ。柊がいるとつい強がってしまって、弱い部分まで話せないんだ。…分かってくれるか?」

「では待ってますね。…帰りが遅くなれば電話ください。晩ご飯作ってますから」

「あっ…ああ分かったよ。なるべく早く帰るからご心配なく」


どうやら理解してくれたようだ。きっと雫なりの気遣いだろう。俺のしたいことがちゃんと分かってる。

でも正直料理は勘弁願いたい。黒崎の部屋で晩飯作った時は口に入れれたもんじゃなかった。まさに『謎の工作物』が出来上がっていた。
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