デスゲーム
俺と雫は、怒りが込み上げる早川の腕を掴んで氷室と引き離す。


「な、何かあったんです?良かったら聞かせてください」

「こいつが、こいつが私の秘密を悪用して…」

「いわゆる早川のプライバシー溢れる個人データだ。学校のデータに侵入して入手した。身体計測時のデータも成績もバッチリだ」


そういうことね。それを囮に早川から色々聞き出したわけか。相変わらず腹黒い…。


「もう不用品だからいらないな、こんなもん」


早川は俺と雫を振り払うと、氷室がプラプラさせていたUSBメモリを素早く奪った。


「他にパソコンとかにバックアップしたりしてないでしょうね!?」

「安心しろ、それぽっきりだ。俺は利益がないことはしない」

「はいはい用は済んだ?レインに案内してもらおうぜ?」


一人顔が赤いが問題ないな。九条もいいタイミングで話しを切り出したもんだ。


「ギャハ☆3回戦はこっちデ行なう。ついてキナ♪」


どこからともなくレインが現れて、6人は奥の部屋へと案内される。

少しずつ明りが小さくなり、雫は怖いのか俺の袖を少し摘んだ。
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