デスゲーム
教室から理科室に向かうにつれて人が減り、そして理科室に着いた時には気配すらなくなった。

…ん?何だろう。他の奴らが廊下に集まってる。


「お、いい所に。珍しく鍵が掛かっててな。清水頼む」

「ああ任せとけ。こんなのすぐ開けてやるから」


すぐに鞄から針金へ持替え、それを鍵穴に差し込みいじりだす。

ん、これなら楽勝だな。


「前々から思ってたんだけど、実家が鍵屋だと便利よな」

「川藤だって何かスキル持ってるんじゃないのか?」

「生憎俺はそんな実用性のあるスキル持ってねえよ。気合とか根性なら誰にも負けねえけど」


ただ熱いだけじゃねえか。まあ表現しにくいだけでこいつにも良い所は……じっくり探せばあるか。


「ほら開いたぜ。さっさと入れ」


念のため全員が教室に入った後廊下を見てっと。……ん、誰もいないな。
さて、今日は飽きないといいけど。
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