デスゲーム
―案内係―
…ゴンッ!!
「いってえー!別の空間に着いたみたいだけど不自然に着地したぁー!!」
ここは…学校の教室のようだな。どうやら夜のようで明りは外灯しかない。俺は空中から落下した模様か。
「足捻ったって。ま、すぐ治まるか。…『ゴースクール』とか言ってたな。……学校へ行こう?」
楽しい単語だな。だから学校なのか。
「…ってそんなことはどうでもいい。雫と氷室が見当たらない。あいつら違う所に飛ばされて…」
「きゃーー来ないでくださいー!!」
これは雫の声だ。ここから近いな。どこだ、教室を飛び出て声を頼りに探し出す。
「嫌…来ないで」
「いいだろ?ちょうどいいや、頭の矢ぬいてく…」
「何か変なのいたあぁーー!!」
靴置き場にて、雫を怖がらせていた『変な人』にローリングソバットを繰り出した。その人はガシャガシャ音を立てて地に伏した。
「隼人君…助かりましたあぁ」
安心して背後に隠れてくる、半泣きの雫。一応離さないように俺も手を回すが、あの正体……よく見るとあれって…。