デスゲーム
「そうじゃ、こんなの飲めるか!…でもこっちはうまそうじゃの」

洗剤入れを乱暴に足蹴りすると、遠くで派手にぶちまけた。

次は飴を持ち上げ、袋から開封してマジマジと見ている。


「これはこのまま食べれるのかの?」

「俺の命懸けの結晶が…」

「はい、そのままでどうぞ。おいしいですよ、え~…と」

「コノハじゃ。うん、甘くておいしいの。幸せな気分になれる」


女性の霊改めコノハは口の中で飴を転がし始めた。雫はもう握手してスキンシップとりまくってるし。


「なあコノハ、あの花何だったんだ?」

「ん?ただの驚かすための罠じゃ。…しかしこの可愛い奴、雫はビビりまくってたのにお前、隼人は全然ビビってなかったの」


設定なんて期待して損した気分だ。だがこいつは一体何者なんだろう?


「ま、この程度黒崎んとこと比べたらまだ…。…でさあコノハ、この空間から出られる方法って知ってる?」

「もちろんな。やっぱりお前ら外の人間なんじゃな。出られる方法は一つ、この学校にある3つの宝玉を集めることじゃ」
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