デスゲーム

―絢爛―

「さて、ここが理科室じゃ」


あれから階段は何も変化しなかった。おおよそ逆らうと破壊される事が分かったのだろう。


「この階ヤバいな。空気が波打ってるように感じる。…雫、とりあえず離れるなよ」


雫を降ろして周囲を見渡す。廊下の先を見てると、先がないように見えてしまって気分がおかしくなりそうだ。




バタンっ!!


「おーい変態コンビいるかいの~?」

「おいはこっちだ。急にドア思いっ切り開けるなっての。わざとだろ?そのバカデカい音立てたのわざとだろ!?」

「もう心臓が張り裂けそうですぅ。コノハちゃん、飴あげますからもう少し穏便に。ね?」


飴を一つ取り出してポイッと投げると、直ぐさま封を解いて口に入れた。

「…しゃあないの。ほれ、あそこで変な構えしてるのが模型コンビじゃ」


骸骨と人体の模型は二体で体操のサボテンをやっていた。ちなみに土台が骸骨。


「そっとしてた方が良くないか?」

「何のために来たんじゃ。行くぞ」
< 311 / 638 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop