デスゲーム
「だったら宝玉を所有している霊を教えてくれんかの?ウチはこやつらの力になりたい。何だか懐かしい感じもするしの」

「いくらコノハの頼みでもなあ……う~ん…これ何?」


骸骨が悩んでいると雫が側のカーテンで作った、上着のようなものを持って来た。


「上着です。寒くないですか?風邪引きますし…羽織ってください。そちらの方も。即席ではありますが一生懸命作ったんです」


いや風邪って…。こいつら模型だから、ありえないから。


「は…はは。……うおぉー、兄弟よ見たか!この天使のような微笑みと究極の優しさを!」

「バッチリ見たぜ相棒!宝玉の場所は教えられねえが、持ち主はグラウンドにいる狼男だ。あとは知らん!!」


元カーテンを羽織ったり見とれたりしてやがる。あの喜びよう半端ねえな。


「お嬢ちゃん名前は?」

「柊…雫です…」

「コノハもアイドルだけど、それに劣らない雫ちゃんのこの美貌!!

つぶらな瞳、清潔な髪と小さな手、それにこの僅かに見える美脚!…そしてとどめの大きすぎず小さすぎず、ベストな胸のカッ…」

「うるせえー!!」


骸骨を頭から力任せにぶん殴り、またバラバラに粉砕させてしまった。
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