デスゲーム
「ウチはお前らのこと大っ嫌いだけどな」

「もうコノハちゃん。…色々ありがとうございました。いってきます」


コノハは俺達を担ぎ、颯爽と窓から飛び降りた。どんどん落下速度が上がってゆく。地面が近づいてもそれは変わらない。

雫は目を閉じているが、地面が近づいてくると恐怖を感じる。飛び降りてから一瞬だ。


「コノハスピード」

「分かっちょるわい。今から下げる」


地面目前。ギリギリのところで一気に速度が落ち、重力が重くのしかかる。


「それついたぞ。もうグラウンドは目と鼻の先じゃ」

「着きましたかあ。生きてる実感がします」


雫は地面にへたりこんで地上のありがたさを実感してるみたいだ。

つーか減速遅すぎ。安心できねえし、着陸が下手くそ。雫の手を手をとって、コノハを先頭にグラウンドに向かった。
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