デスゲーム
俺は右から、コノハは左から武器を振り下ろす。すると狼男は片手でそれぞれの衝撃を受け止めた。


「な…に?」

「ぬるいな若造。まだこっちの娘の方が重い」


そのまま俺達をはねのけると、小バカにした態度をとった。飛ばされた勢いを殺すため、低い姿勢で地面に手をつく。


「一発デカいのでも入れれたら少しは言うこと聞いてくれそうなんだけど…」

「デカいのならウチの金棒じゃな。…耳を貸せ、案がある」


狼男が腕組みをして待っている中、ヒソヒソとコノハの提案を聞く。


「…なるほどな。確かに効率がいい」

「話し合いは終わったか?なら早く来い」

「言われなくても行くって!」


俺は勢い良く奴に接近してトンファーを振るう。それに蹴りも加えるが、全て見切られて避けられてしまう。


「どうした?この程度かぁ?」

「まだまだ」


何度も回数を重ねるがかすりもしない。人間じゃねえとここまで違うのか?まだ借金取りの方が弱いぞ。
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