デスゲーム
膠着した睨み合いが続いている。俺は後退して二人のやりとりを見守るしかできなくなった。
「左腕を失っても尚、ウチと闘うつもりかの?」
「まあな。降参したいが血が騒ぐ。月を見る度に高揚してしまう」
そんな真剣モードが繰り広げられているが、こっちの空気は違っていた。
「雫何それ?」
「コノハちゃんの帯です。こそっと切らせてもらいました」
コノハを見ると確かに最初と比べると極端に短い。ま、包帯代わりにはなる。
「でも血が止まらない、どうしましょう……私が吸いましょうか?」
「それはそれで複雑だからやめてくれ。後は自分でするから大丈夫」
帯を締め上げると無事止血した。向こうで激しい音が鳴ってるのに顔赤らめて何してんだ俺は。
「隙ありィ!!」
狼男はガード姿勢のコノハの金棒を蹴りあげた。金棒が弾かれ手から離れる。そして俺の近くに雑に落下した。
その隙を突かれた。コノハは首を鷲掴みにされた上、地に叩き付けられた。
「片腕だけだと思い油断したようだな。これで終わりだ」
「左腕を失っても尚、ウチと闘うつもりかの?」
「まあな。降参したいが血が騒ぐ。月を見る度に高揚してしまう」
そんな真剣モードが繰り広げられているが、こっちの空気は違っていた。
「雫何それ?」
「コノハちゃんの帯です。こそっと切らせてもらいました」
コノハを見ると確かに最初と比べると極端に短い。ま、包帯代わりにはなる。
「でも血が止まらない、どうしましょう……私が吸いましょうか?」
「それはそれで複雑だからやめてくれ。後は自分でするから大丈夫」
帯を締め上げると無事止血した。向こうで激しい音が鳴ってるのに顔赤らめて何してんだ俺は。
「隙ありィ!!」
狼男はガード姿勢のコノハの金棒を蹴りあげた。金棒が弾かれ手から離れる。そして俺の近くに雑に落下した。
その隙を突かれた。コノハは首を鷲掴みにされた上、地に叩き付けられた。
「片腕だけだと思い油断したようだな。これで終わりだ」