デスゲーム
「グッ…ウチには……味方がおる。…またじゃの、……この…ヌシの右腕を離すものか」

「終わりはてめえだ狼男ぉ!!」


俺は側にあるクソ重い金棒を力づくでぶん投げた。俺の最後の悪足掻き。それは回転して真っ直ぐにあいつの右腕に飛んでいく。


「何?くそっ、離せ!離せ!!ちっくしょー!!」


ゴキンッと再度鈍い音と共に、コノハから狼男の右手が離れる。


「コノハっ、これで本当の最後だ」

「ケホッゴホッ…ウチをこき使いすぎじゃ」


ヒュッとグラサンを投げ渡すと、コノハは素早く狼男にかけてやった。痛みに悶絶してゴロゴロしてたから容易だろう。


「はぁ…ふぅ…少しは落ち着いたかの?」

「ああ、完敗だ。二度も同じ罠にはまるとはワシもまだまだか」

「絶対にそのグラサン取るなよ?さて、宝玉を渡してほしい」


雫の肩を借りて二人の元にゆく。狼男は倒れたまま動かず、コノハはヘトヘトした感じで座りこんだ。
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