デスゲーム
「…出口となる場所で待ち伏せして、宝玉を奪う、ですか?」


その言葉に俺もコノハも同意した。九条達もバカではない。勝つための策を練るだろうよ。


「ま、今頃九条も宝玉を集めてるだろうな。なんなら俺達が奪いにいけばいい」


コノハの目がキラキラ光ってる。飴を一つあげると瞬時に口へと頬張った。


「ダメです!私達と九条君達、両方が帰れる方法でなくっちゃ意味がありません」

「そこは心配ない。俺達が勝って九条を仲間に。そしたら九条達全員を救済できる。

橘と早川は恐らく現実世界に戻される。九条の命がある限り、普通に生きる義務があるからな」


太田がそうだった。レインに何かされていても、実際は生き続けていた。


「雫、納得したかの?どうやらウチの使命はおヌシらを帰す事のようじゃ」

「ハハッ、頼もしいことで。そろそろ行くか。氷室を捜索しねえといけねえし」

「大丈夫ですか?まだ立てないんじゃ…」


大丈夫、と雫の心配を払うように立ち上がる。痛みはあるが、まだ耐えられる。
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