デスゲーム
そう、黒崎なら絶対にガンガン蹴ってる。発砲もしてるだろう。


「言え。この辺で目付きの鋭い奴か、男一人の3人組いなかったか?」

「気配はしたよ。3人組は知らないけど、怖いお兄さんなら図書室の方に」


氷室は図書室か。で、九条達はこの辺りに近づいていないと。


「すぐに行かねえと。じゃあな坊主。情報あんがと」

「待ってよ。一人で抜けれないんだよ、手伝って」


足をどけてドアに手を掛けた時だった。また厄介事かよ。


「ああ!?なら何ではまってるんだよ」

「痛い。髪引っ張んないでよ」

「なら鼻の穴がいいか?掴むとこないんだから勘弁しろ」


丁寧に力配分をすると、肩が出てきた。あとは服を引っ張るとスーっと抜けた。


「ありがとうお兄さん。実は隣の花子さんにいたずらされてさ…撃退方ない?」

「急いでんのに…。あれだ、罠はって肋骨の隙間に抜手を入れろ。後は痛みに苦しんでる内に誓約を結ぶ。じゃあな」


氷室がどこにいるか分かったんだ。ここでモタモタしてられない。簡単に抜手と罠の説明をして、男子トイレを出た。
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