デスゲーム
「いないみたいですね。もう行ってしまいましたかも?」

「うむ、この椅子まだ温かい。つまりこの辺でかち合わないのはおかしいの」


テーブルまで移動して辺りを探っている時だった。床を見ようとしたその瞬間…



バタンッ!!



「え!?ドアが急に閉まりまし…」

「ッ!!二人共そのテーブルから離れろ、罠だ!」


雫を庇うように抱き抱えた後、テーブルから離れ床に転がる。その直後、


テーブルと椅子を含めたその周辺が





爆発した。




「コノハ無事か!?」

「おヌシのおかげでの。今そっちにむかう」


モクモクと煙が舞い上がる。テーブル周辺は燃え盛り、床に敷いてある絨毯まで火が移った。


「酸欠になる前に早く出るんだ。本棚にも移ったらやべえぞ」

「隼人君どうしましょう。ドアが…」


入口の近くに転がったからドアにはすぐに手を伸ばせた。その間にコノハが合流した。


「嘘だろ?開かない」

「外から誰かが閉めたんじゃ。そうとしか考えられん」

「でも一体誰がいたんでしょうか?……え?」
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