デスゲーム
トンファーを離し右手で九条の腕を掴んだ後、頭目掛け頭突きする。鈍い低い音が鳴り、九条は後ろに身を逸した。
その一瞬を突き、右手を強引に引っ張る。すると不自然に力を受けた九条の顔が戻ってくる。
あとは引きながら右手を離し、慣性に従って迫る顔を今出せる最高の力でぶん殴った。
派手に飛ばされた九条は廊下で横になり動けなくなった。
「今のでしばらくは動けねえはずだ。ちっとは頭冷やせ」
「くそっ、美鈴打て!こいつ放っておくと俺達確実に負けるぞ」
橘が銃を構えた時だった。打つより前に遠くの方から二つの手榴弾のようなものが飛んでくる。
「な、爆弾!?いや違う」
それからは白い煙幕が噴射した。煙玉か。ここ一帯を埋め尽くし、濃度が濃くて前が見えなくなった。が、煙の向こうから人影が二つ。
「ブラザーまた会ったな。見てたぜ、状況からして不利だな。トンズラするぞ」
「人体模型に骸骨の模型…。はは、助かる。でもどこから逃げるんだよ?」
その一瞬を突き、右手を強引に引っ張る。すると不自然に力を受けた九条の顔が戻ってくる。
あとは引きながら右手を離し、慣性に従って迫る顔を今出せる最高の力でぶん殴った。
派手に飛ばされた九条は廊下で横になり動けなくなった。
「今のでしばらくは動けねえはずだ。ちっとは頭冷やせ」
「くそっ、美鈴打て!こいつ放っておくと俺達確実に負けるぞ」
橘が銃を構えた時だった。打つより前に遠くの方から二つの手榴弾のようなものが飛んでくる。
「な、爆弾!?いや違う」
それからは白い煙幕が噴射した。煙玉か。ここ一帯を埋め尽くし、濃度が濃くて前が見えなくなった。が、煙の向こうから人影が二つ。
「ブラザーまた会ったな。見てたぜ、状況からして不利だな。トンズラするぞ」
「人体模型に骸骨の模型…。はは、助かる。でもどこから逃げるんだよ?」