デスゲーム
「みんな無事そうだな。しかしお前らいい仕事したよ」


運良くここは学校の玄関で、着地したのはその屋根の上。


「いやぁ、音楽室の霊から逃げるために用意してたマットがここで使えるとは。お代はこの3人のどれかとキスさせ…」

「断る!!あとこの辺で隠れるとこあるか?」


場所が特定されている。早くここから離れないと危険だ。


「ここからだとプールがいい。暗くて遠くからだと何も見えないし、何より宝玉を持ってる霊がいるから。

とゆーより見返り…」

「あの…ありがとうございました。おかげで助かりました。えへっ」


雫が二つの模型の両手を取り合って満面の笑みを披露する。首を軽く傾げて、目は半開き。おまけにアイコンタクト。

ああー営業スマイル?小悪魔スマイル?どっちでもいいや。


「……ぶはっ。いいってことよ、ピンチの時はお互い様って」

「そうそう。じゃ、俺達は行くから。またお会いしましょ」


模型達は雫の手を払うと去っていった。嬉しそうにスキップしてやがら。…なんか現金な奴だよ、雫。
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