デスゲーム
「ふ、二人共酷すぎます!悪魔、鬼!!早川さんは九条君達とは違う。それだけじゃないですか!?私は早川さんの事を信じます」


真っ直ぐで疑いの『う』の字も持たない雫。早川と腕を絡ませ合いながら、口を膨らませている。


「ま、ウチに決定権はないからの。決めるのは隼人、お前じゃ」


やっぱり最後は俺か。


「ここにいる原因作ったの俺だし、仲間に入れてやる。…だからよ雫、その子を守るような親の視線やめてくれ」

「はあぁ…良かったですね!仲間が増えました。私は柊 雫です、よろしくお願いします♪」

「ま、まあ良かったけど…早川 咲よ。よろしく」


手をブンブン上下運動させたり、抱き合ったりと忙しい奴。よっぽど嬉しいんだな。


「で、向こうがコノハ。いいな、仲間になったからには俺はお前を信用する。んで守るから。…だから……その…疑って悪かったな」

「い…いいわよそんな事。それよりどうすんの?宝玉取られたんでしょ?」

「それなら大丈夫。あれはダミーだ。本物は…」

「こっちです」


雫がポケットから宝玉を出して見せた。今なお絶えず輝いている。
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