デスゲーム
雫は氷室に詰め寄るが、顔色一つ変わらない。


「敵を騙すには味方からって言うだろ。少しは頭使えよ」

「むうぅ~。本気で怒りますよ!?一度謝ってください」

「お前が俺を普通に呼んだら謝ってやるよ」

「それはダメです。ちー君って言わないと堅物のオーラ満々ですから」


ふと九条に視線を向けると何か作業をしていた。香水のようなものを持っていて、床には何か小さい機械を置いてある。

橘はコノハが抑制してるし、あとは九条だけか。


「形勢逆転だな。これで2対5。詰めが甘かったな」

「なら相打ちだ。これを見ろ。簡単に言うと霊が好きでたまらない香水だ。これをこの拡散機に入れるとどうなると思う?」

「香りが辺り一帯に広がり学校中の霊が集まってくる。中には危険な霊も存在するから私達が危ない。そんな……」


早川の意見は同感だが、それだけじゃない。最悪、宝玉と演説台が壊されて現実世界に帰れなくなる。


「てめえまだやる気か」

「誰が来るだろ?吸血鬼とかだったら始末が早…」

「もうやめてよ九条!!…勝ち負けにむきにならないでよ」
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