デスゲーム
―翌日―

「隼人君今起きたんですか?ちょうど良かった。後で勉強教えてください」


ソファーから身を起こしてクソ重い瞼を擦っていると、奥の部屋から雫が出て来た。


「ああ、いいから後でな。今顔洗って朝飯作るから」


そんなこんなで今は朝飯を食べ終えて勉強してる。クリスマスから、こうして二人で勉強してる時間が出来た。

これも雫なりの変わる覚悟だろう。実家に帰るために、父親に認めてもらうために。


「ここ違うぞ?う~ん、ここでXがなくなってる」

「あ、本当です。…隼人君って学校の先生より教えるの上手ですね」

「覚えればわりと簡単。それに………ううん、何でもない」


それに学年トップクラスでないと黒崎にボコられるからな。理由は『俺の飼い犬だから』。




ピンポーン




「はーい、管理人さん?どうしました?」

「下の郵便箱にこんな小包が置いてあってね。あなたの名前だから一応届けに来たんだよ」


小包を受け取ると管理人さんは帰っていった。中身よりも白玉がバレてないことが気になる。
< 390 / 638 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop