デスゲーム
「しっかし清水の奴遅いな。何してんだか。ん?清水からメールだ」
『悪い、だいぶ遅れるから待っててくれ』と公園に着いてから送ったやつだ。
「だいぶ遅れる、だって。少し休もう」
二人はベンチに寄り添って座る。俺の隠れる茂みのすぐ側だ。
「誰もいないから改めて言うけど、『デスゲーム』3回戦は本当に悪かった。美鈴はいつも側にいてくれてたのに、何も分かってなかった」
「そのことならもういいって。私も反省してる。どうしてもっと早く、強引にでも気持ちを伝えなかったんだろうって」
あの後仲良くしてるか気にはなってたけど、うまくいってるみたいだな。お互いが許し合ってる。
「…ねえ、本当にいいの?後悔してない?」
「ああ、もう決めた。清水には色々してもらったし。…全て片付いたら美鈴とゆっくり歩みたい」
九条は橘を真っ直ぐに見つめてそう言った。俺のために何かするのか?
考えてると橘が九条の手を握った。
「なら止めない。けど絶対帰ってきてね。絶対。……ムキになって自分を見失わないでね。昔からそういう悪いとこあるから…」
『悪い、だいぶ遅れるから待っててくれ』と公園に着いてから送ったやつだ。
「だいぶ遅れる、だって。少し休もう」
二人はベンチに寄り添って座る。俺の隠れる茂みのすぐ側だ。
「誰もいないから改めて言うけど、『デスゲーム』3回戦は本当に悪かった。美鈴はいつも側にいてくれてたのに、何も分かってなかった」
「そのことならもういいって。私も反省してる。どうしてもっと早く、強引にでも気持ちを伝えなかったんだろうって」
あの後仲良くしてるか気にはなってたけど、うまくいってるみたいだな。お互いが許し合ってる。
「…ねえ、本当にいいの?後悔してない?」
「ああ、もう決めた。清水には色々してもらったし。…全て片付いたら美鈴とゆっくり歩みたい」
九条は橘を真っ直ぐに見つめてそう言った。俺のために何かするのか?
考えてると橘が九条の手を握った。
「なら止めない。けど絶対帰ってきてね。絶対。……ムキになって自分を見失わないでね。昔からそういう悪いとこあるから…」