デスゲーム
「さてと、シャッフルするかな」


太田の手札５枚を山札の真ん中の方に加える。そしてその５枚を一番上に持ってくる。

シャッフルと見せかけてるから気付いてないな。俺のイカサマはプロレベル、ひよっこには見破れまい。

これを見破ることができるのは、俺の知る限り一人しかいない。


「ほい、できたぜ」


お互い５枚のカードを手に見る。俺のは全て太田の所持していた５枚。

お、やっぱりあいつジョーカー持っていやがった。しかもストレート狙えるように数字もほぼ揃ってる。

ほーお、イカサマは本当だったって訳か。三回連続でジョーカー引く確率なんて低すぎるからな。


「何考えてんだ？早く手札交換するか選べ。俺に負けるのが怖くなったのか？」

「馬鹿か？そんな事死んでも無いわ。ビビってるのはお前だろ」


う～ん、手札はいいな。ストレート狙いでカード交換するか。


「一枚交換で」

「俺は３枚交換だ。ちっ」


何か苛立ってるな。さっきまでの状況が逆になっただけだろ。


「準備いいか？手札オープンだ」
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