デスゲーム
~『希望』~
「着いたか。ギャハ☆ツくづくバカな奴等ダ。また集マりやがったゼェ」
館に入ると、ロビーにレインとオーナーがいた。対戦相手はまだいないようだな。
「悪いな。こいつらわがままだから、俺の言う事なかなか聞かないんだよ」
「ケケッ、だが参加は参加。今一度洗礼を受けナ♪」
レインの指に光が集まるとそれが3人に向かって放射された。
その光は『デスゲーム』参加者の証……監視の指輪に形を変え、3人の指にはまった。
「これで私達も隼人君の力に。復帰の際に何か変更点は?」
「特にナイ♪貴様らは清水と同じ4回戦カラだ。清水がリーダーのチームで、以前同様に清水が敗北すレば貴様らも死ぬ」
用は3回戦終了から、何事もなかったように考えればいいのか。状況は元に戻った。
「サテ、対戦相手だが既に別の空間に飛ばしてアる。まずはそこの椅子に座れ」
いつも通りの薄暗い室内には、カウンターと幾つかのテーブルセットがある。
俺達は近くの椅子に腰掛けた後周りを見渡すが、薄暗く静かで誰もいない。