デスゲーム

………

「清水に氷室に柊ちゃん、全員いるな。相変わらず急展開だな。レイン説明しろ」


九条同様俺は全員いるのを確認した後、辺りを見渡す。コケている雫にそっと手を差し延べる。

ここ…宇宙空間のように暗闇の世界が広がってる。しかし暗闇と言っても、星々の光や、小惑星のような光により明るい。


俺達がいるのはその空間に浮いている、真っ白な逆四角錐の上。逆四角錐からはまた真っ白な階段が伸びて、上の逆四角錐へと繋がっている。


その各フロアと階段と、俺達は何故かはっきりと見える。光が差し込んでいるわけでもないのに、くっきりと見えるんだ。


「ケケッ宇宙みたいダろ?ルールは簡単、とにかく上に上がれ。対戦相手は既に待機してあル♪

それと、このゲームは1対1。勝った回数により勝敗が決マる。ジャアな」


それだけ言ってレインは煙に紛れて消え去った。

今いる逆四角錐には扉も何もない。取り残された俺達は、上のフロアへ続く階段を上るしかない。
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