デスゲーム
「おい、無視かよ清水。何で俺なんだよ」

「うるさい。いいか、お前は仕組もうとしても知恵が無いから仕組めない。

だからランダムにシャッフルでき、尚且つ公平なゲームになるんだよ」


川藤はションボリしてたが、事実なんだからしょうがないだろ。

やがて二人のシャッフルは終わり山札が机に置かれた。運命のカードを引き、戦略を練る。


「二枚交換させてもらう」

「…二枚交換だ」

「どうだ?勝負するか?」

「おう、いいだろう。これで本当に最後だ」


緊迫した空気が張り詰める。誰も話す奴はいない。緊張の一線を超えたその時―――。


「「手札オープン」」



太田はフラッシュ。
俺は――





フォーカードだった。


「負けた?フォ、フォーカードだと?ありえねえ、ありえねえ」

「いよっしゃ、清水が勝った!!」


川藤を始め、他の奴らが寄ってくる。教室は歓喜に満ち溢れた。
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