デスゲーム
「別にいいけどその代わり」

「分かってるって。ノートならいくらでも貸してやる」


なら話が早い。授業中は就寝してるから、時々こいつにノートを借りている。だいたい授業なんて20分もありゃ十分だし。


「何コソコソ話してんだ?準備ができたから始めるぞ。清水からいくか」

「じゃあな。せいぜい菓子でも期待して待ってろ」


俺はテーブルに着くと慣れた手つきで牌(麻雀のふだ)を並べた。本当の所もっと高難易度のゲームがしたいんだが。




…………

「ほらよ川藤、大漁だ」


俺の手には多種様々なお菓子がぶら下がっていた。


「お前がこれぐらい持って来る日はいつになるのでしょうか」

「う…それより次俺だから清水、頼むぞ」

「ノートのためな」


こいつは本当に弱いけど…俺にもメリットはあることだし。んー、気が進まねえがしゃあねえ。
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