デスゲーム
「ちっ、勝ち逃げか?臆病者め」

「は?だったらそこのやつを教養しろよ。

そいつの実力からお前らの強さは十分に分かった。俺の足元にもおよばねえってな。やるだけ無駄だ。

…それとも、先生に見つかって始末書でも書きたいのか?分かったらさっさと帰れ」


それを言うとようやくガーガーうるさい口を閉じた。


「…今回は俺らの負けだが、そこの……清水と言ったな。覚えておく」

「覚えられるのは嫌なんだがな。色んな厄介事、発見してもチクるなよ?」


大将が二人を連れて教室を出ていく。これでもう大丈夫だろ。しかし、向こうにもガーガー言う奴がいるもんだな。


「あ、太いやつちょっと待て。少し話したい」


二人とは別に教室を出ようとする太田を制止する。向こうも俺に気付いたらしく、歩みを止めた。
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