デスゲーム
「聞きたい事があってな。お前、イカサマしてただろ。

技法はセカンド・ディール(カードを上から順番に配っていると見せかけて、実は上から二番目のカードを配るテクニック)。

山札の一番上にジョーカーを置き、上から二枚目以降のカードを俺に配る。

その後自分にはジョーカーを含めた５枚を配っていた。違うか？」

「…何故分かった、俺が長い間かけて身に着けた技だぞ？見抜かれるはずが…」

「それが見抜けるんだよ、俺は。じゃねえと最初からあんなに役が揃うか。

…いいか、もうイカサマはやめとけ。誰も真剣に勝負してくれなくなるし、楽しみも減る」


ん？やけに静かだな。さっきの態度とは正反対だ。そんなに負けたことがショックだったのか。放心状態に近いものがある。


「……俺からもお前に質問がある。最後のフォーカード、あれはイカサマなのか？

同じ数字のカード全てがあの局面でくるとは考えられん」

「ああ、最後のやつね。あれは実力」

「…もう一つ質問する。３、４回戦、お前はイカサマして勝利を演出したのか？」
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