デスゲーム
「さあな。ストレートだったらお前だって出してたし、フルハウスだってそれに近いフラッシュ出しただろ?」

「…もう帰る。こんな奴に負けたとなるとムカついてくる。次会う時までせいぜいその軽口、治しとけよ」


言い残すと太田は去っていった。案外悪い奴じゃないのかな?

負けた事で表情が豊かになり何かが吹っ切れたようだった。ま、どうでもいいか。何はともあれ用事は済んだんだ。鞄持ってさっさと帰…


「清水何で廊下にいるんだよ。こっち来て騒ごうぜ」


川藤に腕を鷲掴みにされ、教室へと吸い込まれていく。


「おい、俺はもう帰ろうと…」

「いいからそんなの。おーいみんな、主役の登場だ」


やがて先程の続きのように俺を取り囲んで騒ぎ始めた。

定時まで時間ねえんだからパーティやめろや。
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