デスゲーム
「無理……無理だよぉ。怖い。今更私が出てもまたレインに…」
「大丈夫。栞は強い心を持ってる。優菜さんも言ってたし、俺もそう思う。
あとは俺達二人がついてる。絶対にレインから守る。自分を…みんなを信じて……な」
もう時間がない。影はだいぶ侵食を広げ、足は動かせなくなった。
栞は、やっと俺の方へ向いてくれた。
「あなた影が…。…どうしてそこまで出来るの?こんな他人の私に」
「他人じゃねえ。記憶も名前も知ってる。そうだな…お前をとことん信じてるから」
いつか言われた雫の他人否定。理由なしでも信じてる、そう言いたかった。
「信じて…いいの?」
「もちろん」
栞は手をさしのべてきて……俺の手を掴んだ。
冷たいけど、どこか暖かい。そんな柔らかい手を離さないようにギュッと握った。
そして…栞もそれに答え、ギュッと、強く握り返した。
その瞬間鉄格子が消え、光が生まれ、暗闇が綺麗に晴れた。辺りにはまばゆい光が容赦なく広がった。
「大丈夫。栞は強い心を持ってる。優菜さんも言ってたし、俺もそう思う。
あとは俺達二人がついてる。絶対にレインから守る。自分を…みんなを信じて……な」
もう時間がない。影はだいぶ侵食を広げ、足は動かせなくなった。
栞は、やっと俺の方へ向いてくれた。
「あなた影が…。…どうしてそこまで出来るの?こんな他人の私に」
「他人じゃねえ。記憶も名前も知ってる。そうだな…お前をとことん信じてるから」
いつか言われた雫の他人否定。理由なしでも信じてる、そう言いたかった。
「信じて…いいの?」
「もちろん」
栞は手をさしのべてきて……俺の手を掴んだ。
冷たいけど、どこか暖かい。そんな柔らかい手を離さないようにギュッと握った。
そして…栞もそれに答え、ギュッと、強く握り返した。
その瞬間鉄格子が消え、光が生まれ、暗闇が綺麗に晴れた。辺りにはまばゆい光が容赦なく広がった。