デスゲーム
「人間の心を使って遊ぼうと思っタが…裏目になったナ。
貴様らの心は…絆は…俺様を越えてイタ。清水、イイのヲ見させてもらった。アバヨ」
とうとうレインの体は頭まで塵となって消えた。消滅、これで『デスゲーム』は終わった。
だが…素直に喜べない。その代償が大きすぎてしまったから。
「優菜さん、ここから出よう。もう全て終わっ…」
ゴゴゴゴッ…ッ!!
いきなり建物が揺れ始めた。何だ…地震?いや違う。
柱に亀裂が入り、天井もひび割れ、そこから埃が落ちてくる。
これは…館が崩壊してる。
「ヤバイ。ここから早く出よう。さあ……優菜さ…ん?」
ずっと栞を抱き抱えたままの優菜さん。手をさしのべても反応がない。
俺を見ようともせずに、固まり、栞に視線を向けたまま。
「…私は…残る。栞…救えなかった。私もここで…栞と同じように…」
小さな声。下を向いた表情は暗く、それも髪が遮り分かりにくい。
俺は優菜さんの正面にしゃがみ、優菜さんの胸ぐらを引っ張った。
二人の間には動かなくなった栞の姿。
貴様らの心は…絆は…俺様を越えてイタ。清水、イイのヲ見させてもらった。アバヨ」
とうとうレインの体は頭まで塵となって消えた。消滅、これで『デスゲーム』は終わった。
だが…素直に喜べない。その代償が大きすぎてしまったから。
「優菜さん、ここから出よう。もう全て終わっ…」
ゴゴゴゴッ…ッ!!
いきなり建物が揺れ始めた。何だ…地震?いや違う。
柱に亀裂が入り、天井もひび割れ、そこから埃が落ちてくる。
これは…館が崩壊してる。
「ヤバイ。ここから早く出よう。さあ……優菜さ…ん?」
ずっと栞を抱き抱えたままの優菜さん。手をさしのべても反応がない。
俺を見ようともせずに、固まり、栞に視線を向けたまま。
「…私は…残る。栞…救えなかった。私もここで…栞と同じように…」
小さな声。下を向いた表情は暗く、それも髪が遮り分かりにくい。
俺は優菜さんの正面にしゃがみ、優菜さんの胸ぐらを引っ張った。
二人の間には動かなくなった栞の姿。