デスゲーム
―逢い―
「ここ…は…」
白い天井。清潔なカーテン。そして俺はその両方を取り入れたベッドで寝ていたようだ。
暗いな…目を擦り上半身を起こす。
「ぁ…あ…やっと…やっと目覚めたんだ…ね」
隣を見ると優菜さんが付き添ってくれていた。
そうだ、俺館を脱出したら意識を失って…。
「ここは…それに感覚が少し変だ」
「落ち着いて聞いて。ここは病院。あなたは館の外で倒れ、私はその後あなたの携帯で救急車を呼んだの。
そう、約3日前に」
え?3日前。あれから3日経ったのか?
すぐ側の机にある自分の携帯を開く。1月4日午前3時。あれから眠りっぱなしだったのか。
「ッ、そうだ栞は?栞はどうなった」
静かに、無言で首を横に振る優菜さん。目元に涙がにじんできた。
「栞は…病院に運ばれた時には手遅れで…」
聞かなければ良かった。自分でも大抵は想像ついたのに。
「いい。もう…それ以上は言わなくていい」