デスゲーム
「ごめんなさい。私の…私が…」
「だから言うな。俺も辛くなる。自分をあまり攻めるな。
…それ、俺の着替え?」
優菜さんの足元にある袋に気づき、服がチラッと見えた。
優菜さんが「うん」と小さく頷いたのでその袋を持ち上げる。
「じゃあ着替えるから。こんな時だからこそ、動かないとな」
………
数分後、着替え終わった俺は立ち上がり、優菜さんの手を引いた。
「さあ、行こうぜ」
「行くってどこへ?それにあなたまだ安静にしてなくちゃ……疲れがたまって倒れたってお医者さんが」
『デスゲーム』が終わった。その事実にたまった疲労が一気に出てしまったんだろう。
「優菜さんの辛さを分かち合える人に会いに行く。このままじゃ俺達、辛くて…心が押し潰されてしまうだろ」
無断外出だが時間がねえ。病院を出ると綺麗な月明かりが広がっていた。
………
着いた先は俺の自宅となっているマンション。だが俺とは違う部屋の前で立ち止まる。
「ん、開いてねえ」
ため息まじりにしゃがみ、針金を鍵穴に差し込む。
「だから言うな。俺も辛くなる。自分をあまり攻めるな。
…それ、俺の着替え?」
優菜さんの足元にある袋に気づき、服がチラッと見えた。
優菜さんが「うん」と小さく頷いたのでその袋を持ち上げる。
「じゃあ着替えるから。こんな時だからこそ、動かないとな」
………
数分後、着替え終わった俺は立ち上がり、優菜さんの手を引いた。
「さあ、行こうぜ」
「行くってどこへ?それにあなたまだ安静にしてなくちゃ……疲れがたまって倒れたってお医者さんが」
『デスゲーム』が終わった。その事実にたまった疲労が一気に出てしまったんだろう。
「優菜さんの辛さを分かち合える人に会いに行く。このままじゃ俺達、辛くて…心が押し潰されてしまうだろ」
無断外出だが時間がねえ。病院を出ると綺麗な月明かりが広がっていた。
………
着いた先は俺の自宅となっているマンション。だが俺とは違う部屋の前で立ち止まる。
「ん、開いてねえ」
ため息まじりにしゃがみ、針金を鍵穴に差し込む。