デスゲーム
「ごめん。…私…私栞を…救えな…かった」
「ごめんは俺の方だ。俺も…救えなかったんだ。…優菜…よく…生きていてくれた」
黒崎は一回目の『デスゲーム』でオーナーは栞だと気づいていたのか。
これで少しは辛さが減るかな。今はまだまだ悲しいけど…信じ合える二人が一緒なら必ず…。
もうここにいるべきじゃない。俺は静かに外へ出た。
燦然と輝く星空のもと、携帯を開く。
「…着信25件。…メール30通…」
病院で開いたときから気になってた。そっと内容を開くと、ほとんどが雫からだった。
『逢いたい』
『今どこにいますか?』
『日の出の見える場所…美崎が丘にいます。ずっと待ってます』
そんな俺を想うメールばかりだった。本当…寂しい想いさせて…ごめん。
髪を掻いて夜空を見上げる。
「美崎が丘。今すぐ行くから…雫」
美崎が丘は平地より高い場所。長い階段を上るとそこは公園のような仕様になっている。
ちょうど町全体を見渡すことができ、人気もなくて静かな所だ。
「ごめんは俺の方だ。俺も…救えなかったんだ。…優菜…よく…生きていてくれた」
黒崎は一回目の『デスゲーム』でオーナーは栞だと気づいていたのか。
これで少しは辛さが減るかな。今はまだまだ悲しいけど…信じ合える二人が一緒なら必ず…。
もうここにいるべきじゃない。俺は静かに外へ出た。
燦然と輝く星空のもと、携帯を開く。
「…着信25件。…メール30通…」
病院で開いたときから気になってた。そっと内容を開くと、ほとんどが雫からだった。
『逢いたい』
『今どこにいますか?』
『日の出の見える場所…美崎が丘にいます。ずっと待ってます』
そんな俺を想うメールばかりだった。本当…寂しい想いさせて…ごめん。
髪を掻いて夜空を見上げる。
「美崎が丘。今すぐ行くから…雫」
美崎が丘は平地より高い場所。長い階段を上るとそこは公園のような仕様になっている。
ちょうど町全体を見渡すことができ、人気もなくて静かな所だ。